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台湾個人旅行パノラマ
Date: 2001/09/24 - 09/27
Camera: Olympus C-2020Z + Wideconverter
付記:台北の観光情報は、 「旅々台北.com」が便利である。
Fig11
Impreza WRX STi のタクシー
 台北名物観光夜市は、市内および郊外の数カ所で開催されている。 いずれの夜市へおもむくにも、通常はMRTを使ってアクセスすることができるのだが、 前述のごとく、 MRT駅は台風の被害によって水没していたため、 我々は夜市へ向かうためにタクシーを捕まえなければならなかった。
 台湾のタクシーは黄色い。 車種を限定している様子はなく、 一般の車両を黄色く塗装して、メーターなどの装備を取り付けただけのように見える。 多く見かけたのは、シビックやインテグラなどのホンダ車両である。 また、インプレッサのSTiモデルなどという タクシーとしては無駄に速そうな車両も見かけた。 リュック・ベッソンの映画じゃあるまいし、 収入が燃費で消えてしまうのではないだろうか。
 ごく普通のタクシーを捕まえると、我々は 漢字でメモしておいた夜市の場所を運ちゃんに示し、 一路目的地へと向かったのであった。 余談ではあるが、大日本帝国による支配を受け、 工業的発展をなした台湾では親日派が多く、 また生活の至る所に日本語が使われている。 例えば、ドライバーを表す運ちゃんという言葉も 台湾ではごく普通に使われているという。
Fig10
台北名物観光夜市
 最初に向かった夜市がどれであったか、 もはや私の記憶には残っていない。 覚えているのは、台風の影響で 人影がまばらであったことと、 この場所でも 晩餐にありつく勇気を起こすことはできなかったことだけである。 いい加減年齢を経た今となっては、 店にはいることが怖いとか、屋台の人に話しかけることができないとかいう 精神状態になることは全くないが、 なにしろ当時の我々はウブであった。 あるいは弟への土産としてファミコンのパチモノを買った記憶もあるが、 果たしてそれがこの夜市であったか、いまいちあいまいである。
 
Fig12
ごはん
 小雨が降りしきる中、空腹の腹を抱えてうろついたあげく、 ほとほと疲れてしまった我々は、 惨めな気分のままホテルへとひきかえすことにした。 確かそばにはコンビニがあったはずだ。 コンビニなら何か買えるよ。そうだね。 なぐさめあいつつ、通りを歩いている途中、 我々はどうしたはずみか 軒を開けている小さな定食屋に踏み込んだ。 いったい、何がきっかけであったのだろうか。 おびえきっていた我々が 許容値であると感じるような何かがその店にはあったのだろう。
 読めないメニューから適当なものをさして注文する。 本来、適当という言葉は、”ほどよい”だの”条件にかなった”だのといった 意味を持っているが、このときの適当は まったくその意味を超越し、 とりあえず料理の名前であると認識できるところをさしているのに過ぎない。 何が出てくるのかまったくわからないが、 食べることができると言うだけで上等であった。 箸を持って待つことしばし、 我々の前に出てきたのは ご飯の上に鶏ささみと油で揚げたネギを載せ、 そこに醤油ベースのたれをかけただけのシンプルなご飯であった。 写真からは伝わらないかもしれないが、 その量は茶碗に一膳、どんぶりではなく茶碗だ。 育ち盛りの我々の空腹を満たす量にはほど遠い。 (す、すくないよねえ。これ。) お互い顔を見合わせるが、 かといって追加注文をするような度胸はない。 黙々と二人飯をかき込まざるをえなかった。
Fig12
コンビニ大好き。
 結局、当初の予定通り コンビニに立ち寄ることとなった。 セブンイレブンは世界のどこにでもあるらしい。 (数年後、EU加盟国にコンビニが存在しないことを知り、 驚愕することになるが、これは後の話。) レジ横に置かれた蒸し器を目にし、 Tき君の顔がほころぶ。
「にくまんだ!」
コンビニと肉まん、この両者が不可分であることもやはり世界共通らしい。 なんとその横にはおでん鍋すら設置されている。 ただし、おでんの方は日本とは違う独特の香りを放っているので 近寄ることができない。
 中華の本場らしく、各種色とりどりの肉まんが取りそろえられている様子は、 なんとも興味深く、しかも馴染みのある料理ということで安心感十分だった。 我々は500mlパックのジュースと適当な肉まんをピックアップし、 その日の夕食としたのだった。
 ちなみにそれぞれ3種類ほど購入した肉まんだが、そのうちの半数は 生地のみの饅頭でほとんど味がせず(少林サッカーに出てくる饅頭によく似ている)、 残りは日本の肉まんと大差なかったことを付記しておく。

(さらにつづく)
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