からくりパノラマ陳列台
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■道後温泉本館前から商店街を臨む

■解説

松山でもっとも名高い観光地である道後温泉本館であるが、 松山市民でこの建物に入ったことのない人間は多い。 意外なようでもあるが、東京人は東京タワーに登らないという話を聞くので、 それと同じようなものかもしれない。
私ももうずいぶんと長い間この松山で暮らしていたのだが、 その間一度もこの道後温泉本館の中に入ったことはなかった。 ところが先日、県外の人間を案内して回っている最中に、 「道後温泉に入ってみたい」という話になり、 ついにこの建物の中に入ることとなったのである。 温泉施設としては他のスーパー銭湯の方がずっと快適だが、 確立されたシステムと複雑に入り組んだ内部構造は あたかも遊園地の設備のようであり、 楽しいことこの上ない。 お風呂に入りに行くというのではなく、 道後温泉を楽しみに行くというコンセプトで行けば 実におもしろい施設である。 市内の人間にも一度行くことを勧めたい。 二度目は勧めないが。